限度額いっぱいになった際の選択肢
カードローンの限度額いっぱいまで借りた場合、返済しない限りそれ以上の借入はできません。追加で資金が必要な場合、増額申込と他社申込という2つの選択肢があります。
どちらを選ぶかは、現在の状況や返済能力、審査に通る可能性などを総合的に判断する必要があります。それぞれにメリットとデメリットがあるため、慎重な判断が求められます。
増額申込の基本

増額申込とは、現在利用中のカードローンの限度額を引き上げる手続きです。審査に通過すれば、より多くの金額を借りられるようになります。
増額には必ず審査があり、新規契約時と同様に返済能力や信用情報が確認されます。希望通りに増額できるとは限らず、場合によっては減額される可能性もあることを理解しておきましょう。
増額審査で確認される項目
増額審査では、これまでの利用実績が重要視されます。延滞なく返済しているか、他社での借入状況はどうかなどが確認されます。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 返済実績 | 延滞や遅延がないか |
| 収入状況 | 契約時より年収が変化していないか |
| 他社借入 | 他社からの借入が増えていないか |
| 総量規制 | 年収の3分の1以内に収まるか |
| 利用期間 | 契約から十分な期間が経過しているか |
他社申込の基本
他社申込とは、現在利用中のカードローンとは別の会社に新規で申込をする方法です。審査基準が異なるため、増額審査に通らなくても他社なら通過できる可能性があります。
増額申込を選ぶメリット
増額申込には、他社申込と比較していくつかの利点があります。返済管理のしやすさや金利面での優位性が主なメリットです。
金利が低くなる可能性
カードローンは一般的に、限度額が大きいほど適用される金利が低くなります。複数社で小口の借入をするより、1社で大きな限度額を持つ方が金利負担を抑えられる傾向があります。
例えば50万円を借りる場合、A社30万円とB社20万円に分けるより、A社で限度額を増額して50万円借りる方が、適用金利が低くなる可能性が高いです。
返済管理が簡単
借入先が1社であれば、返済日や返済額の管理が単純です。複数社から借りると、それぞれに返済日があり、管理が複雑になります。
返済日を忘れて延滞してしまうリスクも高まるため、1社にまとめる方が安全です。借入残高の把握もしやすく、計画的な返済がしやすくなります。
審査時間が短い傾向
増額申込は、新規申込と比べて審査時間が短い傾向があります。すでに契約している会社であれば、基本情報の確認が不要なためです。
新規申込では本人確認書類の提出や在籍確認など、多くの手続きが必要になります。増額の場合はカード発行も不要なため、承認されればすぐに利用できます。
他社申込を選ぶメリット

他社申込にも、増額申込にはない利点があります。審査基準の違いや無利息期間の活用など、状況によっては他社申込が有利になるケースもあります。
審査基準が異なる
カードローン各社で審査基準は異なります。増額審査に落ちた場合でも、別の会社なら審査に通る可能性があります。
- 審査項目の重視度が会社ごとに違う
- 増額より新規の方が通りやすいケースもある
- 会社によって得意とする顧客層が異なる
- 利用実績がなくても公平に評価される
無利息期間を活用できる
多くの消費者金融では、新規契約者向けに無利息期間を設けています。短期間で返済できる見込みがあれば、この期間を利用することで利息負担をゼロにできます。
増額では無利息期間の適用がないため、一時的な資金需要であれば他社の無利息サービスを活用する方が得策な場合もあります。
減額リスクがない
増額申込では、審査の結果によって逆に限度額が減額される可能性があります。収入が減っている、他社借入が増えているなどの理由で、返済能力が低下したと判断されるためです。
他社への新規申込であれば、既存のカードローンの限度額に影響することはありません。
それぞれのデメリットと注意点
増額申込と他社申込には、それぞれデメリットや注意すべき点があります。これらを理解した上で、どちらを選ぶか判断することが重要です。
増額申込のデメリット
増額申込には、審査に通りにくいというデメリットがあります。契約から日が浅い、利用実績が少ないなどの理由で、増額できないケースは多いです。
| デメリット | 内容 |
|---|---|
| 審査が厳しい | 新規より返済能力を厳しく審査される |
| 減額の可能性 | 状況次第では限度額が下がることも |
| 時期の制約 | 契約から一定期間経過が必要 |
| 収入証明必要 | 50万円超は収入証明書の提出が必須 |
総量規制による制限
消費者金融などの貸金業者は、日本貸金業協会が定める総量規制により、年収の3分の1を超える貸付ができません。
すでに他社を含めて年収の3分の1に近い借入がある場合、増額は困難です。この制限は法律で定められているため、例外はありません。
他社申込のデメリット
他社申込の最大のデメリットは、返済管理が複雑になることです。複数の返済日を把握し、それぞれに遅れないよう管理する必要があります。
また、複数社から小口で借りると、それぞれに高い金利が適用される可能性があります。借入総額が同じでも、利息負担が大きくなるケースが多いです。
申込履歴が残る影響
カードローンの申込履歴は信用情報機関に6か月間記録されます。短期間に複数社へ申込をすると「申込ブラック」と見なされ、審査に通りにくくなります。
増額と他社申込を同時期に行うのは避け、どちらか一方に絞って申込をすることが賢明です。
状況に応じた最適な選択
増額申込と他社申込のどちらを選ぶかは、現在の状況によって判断が変わります。自分の状態を正確に把握し、適切な選択をすることが大切です。
増額申込が適しているケース
以下の条件に当てはまる場合は、増額申込を優先的に検討しましょう。良好な利用実績があれば、増額審査に通る可能性が高まります。
- 契約から半年以上経過している
- 延滞なく返済を続けている
- 収入が安定しているか増えている
- 他社借入が増えていない
- 長期的な借入を予定している
他社申込が適しているケース
増額審査に通る見込みが低い場合や、短期間での返済を予定している場合は、他社申込も選択肢に入ります。
ただし、返済管理が複雑になることを考慮し、本当に必要な金額だけを借りるよう心がけましょう。無計画な借入は、返済困難につながるリスクがあります。
どちらも避けるべき状況
増額も他社申込も、返済能力を超える借入につながる可能性があります。すでに返済が苦しい状態であれば、新たな借入ではなく返済計画の見直しを優先すべきです。
支出を見直す、収入を増やす方法を考えるなど、借入以外の解決策を検討することも重要です。
