信用情報に問題があるブラックと呼ばれる状態

信用情報に問題がある、いわゆる「ブラックリスト」の状態では、消費者金融から融資を受けることは極めて困難です。金融機関は貸金業法に基づき返済能力を厳格に審査するため、過去の延滞や債務整理の記録がある方は審査に通過できません。

ブラックリストとは何か

ブラックリストという名簿が実在するわけではありません。信用情報機関に登録された事故情報のことを指します。日本には3つの信用情報機関があり、消費者金融はこれらの情報を照会して審査を行います。

信用情報機関の種類と役割

機関名 主な加盟業者 情報保有期間
CIC クレジットカード会社、信販会社 5年間
JICC 消費者金融、信販会社 5年間
KSC(全国銀行協会) 銀行、信用金庫 5~10年間

事故情報として登録される具体的な内容

以下のような金融事故が発生すると、信用情報に記録が残ります。

  • 長期延滞:61日以上または3か月以上の支払い遅延
  • 債務整理:任意整理、個人再生、自己破産などの手続き
  • 代位弁済:保証会社が本人に代わって返済を行った記録
  • 強制解約:延滞などを理由に契約を強制的に解除された記録

これらの情報は一定期間保存され、その間は新規の借り入れが困難になります。債務整理の種類によっては10年間記録が残る場合もあるため、長期にわたって影響が続きます。

消費者金融がブラックの人に融資しない理由

消費者金融が事故情報のある方への融資を避けるのは、単なる方針ではなく法的な義務に基づいています。

貸金業法による返済能力調査の義務

貸金業法第13条では、貸金業者に対して顧客の返済能力を調査する義務を課しています。過去に返済できなかった記録がある方は、返済能力に疑問があると判断されます。仮に融資を実行して返済不能になれば、業者側も法的責任を問われる可能性があるのです。

総量規制との関係

年収の3分の1を超える貸付を禁止する総量規制も、審査を厳格にする要因です。既に他社からの借り入れがある状態で延滞や債務整理をしている場合、新たな融資は総量規制に抵触するリスクが高まります。消費者金融は法令遵守のため、慎重な判断を行わざるを得ません。

貸し倒れリスクの回避

事故情報がある方への融資は、統計的に貸し倒れ率が高いことが知られています。消費者金融も営利企業であり、回収できない融資を増やすわけにはいきません。信用情報を重視するのは、健全な経営を維持するための合理的な判断といえます。

ブラック状態でも借りられると謳う業者の危険性

「ブラックでも融資可能」という広告を見かけることがありますが、正規の貸金業者ではこのような表現は使いません。

闇金融の手口

正規の登録を受けていない違法な業者、いわゆる闇金融は、審査なしで融資を行うと謳います。しかし実際には、法外な金利を要求したり、執拗な取り立てを行ったりします。一度関わってしまうと、被害が拡大する恐れがあります。

  • 年利数百パーセントの違法な金利設定
  • 職場や家族への嫌がらせ
  • 個人情報の悪用や転売
  • さらなる借り入れの強要

金融庁に登録のある正規の業者は、登録番号を広告に明記しています。番号の記載がない業者や、「絶対に借りられる」といった断定的な表現を使う業者には近づかないことが重要です。

ブラック状態から抜け出すための対処法

事故情報は永久に残るわけではありません。適切な対応を取れば、いずれは通常の金融サービスを利用できる状態に戻れます。

信用情報の回復を待つ

最も確実な方法は、事故情報が消えるまで待つことです。延滞の解消から5年、自己破産であれば決定から5~7年が経過すれば、記録は削除されます。その間は新たな延滞を起こさず、安定した収入を維持することが大切です。

自分の信用情報を確認する

現在の信用情報がどのような状態か、正確に把握していない方も少なくありません。各信用情報機関では、本人が自分の情報を開示請求できる制度があります。インターネット、郵送、窓口で手続きが可能で、手数料は1,000円程度です。

開示請求を行うことで、どのような情報が登録されているか、いつ削除される予定かを確認できます。思い込みで「ブラックだから無理」と諦めている場合でも、実際には記録が消えている可能性もあります。

少額からクレジットヒストリーを積み直す

事故情報が消えた後は、良好な利用履歴を積み重ねることが重要です。携帯電話の分割払いやクレジットカードの利用で、毎月確実に支払いを行えば、プラスの実績が蓄積されます。

最初は審査が通りやすい少額のサービスから始め、延滞なく利用を続けることで、徐々に信用を回復できます。焦って複数の申し込みを短期間に行うと、かえって審査に不利になるため注意が必要です。

公的支援制度の活用

どうしても資金が必要な場合は、消費者金融以外の選択肢も検討しましょう。

制度名 対象者 窓口
生活福祉資金貸付制度 低所得世帯、高齢者世帯、障害者世帯 市区町村社会福祉協議会
緊急小口資金 緊急かつ一時的に生計維持が困難な世帯 市区町村社会福祉協議会
母子父子寡婦福祉資金 ひとり親家庭 都道府県、市の福祉担当窓口

これらの公的制度は、消費者金融とは異なる基準で審査が行われます。金利も低く、返済条件も柔軟に設定されているため、該当する方は相談してみる価値があります。

ブラック状態での借り入れは、正規の方法では実現困難です。しかし適切な手順を踏めば、必ず信用は回復します。焦らず、違法な業者に頼らず、確実な方法で対処することが最善の選択です。